せどり在庫が売れない時の3つの行動|値下げ・寝かせる・海外EC
仕入れた商品が売れないとき、まず思いつくのは値段を下げることだと思います。
しかし下げても売れないことは多々ありますし、値段の下げ合いとなりなけなしの利益を削ることなどしょっちゅうです。
そのような時に取る対策は利幅の高い商品を探す(ジャンル変更)や、仕入れ値を下げるといった形になるのではないでしょうか。
その方法の一つとして、売る場所そのものを変えるという手もあります。
私自身が売る場所そのものを変えてみた結果、どのような感じになったのか。
メルカリ・Amazon・中国のライブ配信・海外のECサイトを使ってみた感想を記載したいと思います。
値段を下げて待つ|メルカリでは定価の5割まで下げても売れなかった
メルカリでは主に靴を出品していました。せどりというより駆け出しの不用品処分という感覚です。
新品だったので定価の7割まで下げ出品、しかし売れずそこからさらに5割まで下げても売れませんでした。
安売りしたくないという思いからその靴は未だに手元にあります。
感じたことは、メルカリに並んでいる値段が中古品の価格が相場のように見えました。同じ商品でも使用感のある中古が安く並んでいる中に新品を置くと、新品の値段のほうが割高に見えます。状態の良いユーズドが強い市場なのかなと。
そしてメルカリは、売れた金額の10%が販売手数料として引かれます。売上金を銀行口座に移すときは1回につき200円の振込手数料もかかります。
値段を下げて売れたとて、その下げた金額からさらに1割が引かれる形になります。
待っている間も商品の現物の置き場所はふさがったままです。
仮にこれが仕入れだとすれば、仕入れに使ったお金も売れるまでは戻ってきません。回転率の悪い商材を私は選んだことになります。
またフリマアプリやネットオークションを合わせた個人どうしの取引は、2024年で2兆5,269億円でした。前の年からの伸びは1.8%です。(経済産業省が2025年8月に公表した「電子商取引に関する市場調査」の数字です。)売り場としては大きいものの、買い手が毎年どんどん増えていく時期は過ぎたように見えます。
メルカリは利益を取りにいく場所というより、手放したいものを出す場所だと感じています。
値段を下げる|Amazonではカートを取るために最安値に合わせることになる
値段を下げれば在庫は減る、これは割と周知の事実だと思います。ただAmazonの場合は下げる理由がもう一つあります。
Amazonでは、1つの商品ページに複数の出品者が並ぶことが多々あります。同じ商品を別々の出品者が同じページで売っているという状態です。(これを「相乗り」と呼びます。)
このページで「カートに入れる」ボタンを押したとき、買われるのは並んでいる出品者のうち1人だけです。この1枠を「カート」と呼びます。(今のAmazonでは「おすすめ出品」という名前になっています。)
カートを取れるかどうかには値段と送料が大きく関わります。なので相乗りの商品では、最安値を取っておくのが一般的なセオリーとなります。
どのジャンルの商品でも基本的にここは変わりませんでした。
困るのは、ほかの出品者も同じことを考えている点です。誰かが値段を下げるとほかの出品者もそれに合わせて下げます。
Amazonには、ほかの出品者の値段に合わせて自動で値段を変える機能もあります。
また当然出品する側も個人とは限りません。同じ商品の在庫が一度にまとまった数で出品されることになります。
もう一点、置いておくだけでお金がかかる仕組みもあります。
Amazonの倉庫に預けて発送まで任せる形(FBA)を使っている場合、在庫を置いている間は毎月在庫保管手数料がかかります。10〜12月は他の月より高い料率です。
さらに2026年4月15日からは、12か月を超えて残っている在庫に1点あたり月20円を下限とする長期在庫の追加手数料がかかるようになりました。
それまで下限の無かった商品も対象になっています。
値段を下げれば在庫は減っていきます。
ただ、相手が下げればこちらもまた下げることになり、売れたときに手元に残るお金は少しずつ減っていきます。加えて置いたままにしても手数料は増えるので下げる理由のほうが月毎に徐々に強くなります。
売る場所を変える|中国のライブコマースで3か月で1万1千枚売れた抗菌タオル
日本製の抗菌タオルを中国のライブコマースにて販売した際には3か月で1万1千枚を売り上げました。
ライブコマースは名前の通り、ライブで配信者が商品を紹介しながら見ている人にその場で買ってもらう売り方です。中国では「ライブ配信」という呼び方が一般的かもしれません。
売れた理由は4つあったと思っています。
・ライブ配信という形態に商品がマッチしていたこと
・中国でライブ配信での買い物そのものに勢いがあったこと
・手を出しやすい価格帯にできたこと
・機能的に優れた商品であったこと
です。
3枚まとめて買うと安くなるセットで売っていたので、注文の多くは3枚セットでした。1回の注文で複数枚を持っていってもらう形です。
ただこれは中国の会社と組み、現地の配信者に紹介してもらって売ったものです。配信で売れた分のうち2割ほどが返金になった月もありました。
正直個人が同じやり方でそのまま始めるのは決して不可能ではありませんが、難しいとは思います。(その理由はこちらの記事に書いています。中国ライブコマースに個人が参入してはいけない理由|KOLコストと返品構造の現実)
日本であまり人気がないかな?というような商品であったとしても、海外でも同じように人気がないとは限りません。逆もまた然り、日本で人気があっても海外人気が確約されるわけではありません。
そのような点でも個人が売る場所を変えるなら、入口は海外のECサイトになると思います。
海外のECサイトに出す|値段は日本とほぼ同じだが送料が2回分かかる
個人が海外で売ってみるなら、海外のECサイトが一番始めやすいと思います。多くのサイトは出品が無料で売れたときに手数料を払う仕組みです。
ここでは、台湾のShopee(台湾や東南アジア向け通販サイト)に日本製のボディタオルを出したときの数字で書きます。
まず価格です。
台湾のShopeeで同じ商品を検索すると、NT$119〜159ほどで並んでいました。(NT$は台湾ドルです。1台湾ドル=4.6円で計算すると、約550〜730円です。)日本の店頭の値段(510〜768円)とほぼ同じところです。海外に出したからといって実は高く売れるわけではありません。
次に送料です。
Shopeeで台湾へ送るときは、送料が2回分かかります。自宅からShopeeの倉庫までの国内の宅配便と、倉庫から台湾の買い手までの国際配送(SLSというShopeeの配送サービス)です。
また売上はPayoneerという海外送金のサービスを通して受け取るので、Shopeeの販売手数料とは別にその出金手数料もかかります。
639円のボディタオルを1枚だけ売った場合、出ていくお金は次のとおりでした。
- 手数料(Shopeeの販売手数料とPayoneerの出金手数料):94円
- 国際送料(SLS):169円
- 国内送料(自宅から倉庫まで):520円
- 合計:783円
商品の代金を1円も乗せないうちから、144円の赤字です。
ただ、国内送料の520円は1枚送っても4枚送っても同じです。
同じ商品の在庫が何枚もあるなら、まとめて買うと安くなるセットにしておくと1回の注文で出ていく枚数が増えます。その分、手元に残るお金も増えるというわけです。
なるべく複数枚購入してもらえるようアイデアが必要ですね。
もう一つ、台湾のShopeeで検索したときに上位に出てくるのは台湾に在庫を置いている現地の店でした。日本から送る私のような出品は、その後ろに並ぶところから始まります。
それでも日本の商品を海外から買っている人の数は小さくありません。
2024年に中国の消費者が日本の事業者から買った金額は2兆6,372億円、米国の消費者からは1兆5,978億円でした。(どちらも経済産業省の同じ調査の数字です。)
海外に出しても、出品価格は日本とほぼ同じで、送料は2回分かかります。だとしても、日本で同じ商品を出している人たちとは別の買い手の前に商品を並べることはできます。費用の細かい内訳はこちらにまとめています。(Shopee(台湾)に出品した際の費用|国内送料・SLS・手数料・重量帯を実測[2026年])
どの海外ECサイトに出すか
海外のECサイトはShopeeだけではありません。eBay・Etsy・Carousellなどもあり、向いている商品も買い手のいる国もそれぞれ違います。
中古品やコレクター向けの商品ならeBay、日本の日用品や雑貨なら台湾や東南アジアのShopeeです。手元の在庫が何かで、おおよその出し先は決まってくると思います。
手数料の水準もサイトで違います。eBayは商品代金に送料も含めた金額に手数料がかかるため、合計では2割近くになることもあります。Etsyは1割台の前半が目安と説明されることが多いです。(どちらもカテゴリや条件で変わります。)
6つのサイトを、手数料・発送・買い手の層で比べた記事はこちらです。(海外フリマサイトはどれを選ぶか|Shopee・eBay・Etsy ほか6サイトを実用比較[2026年])
日本での人気と、海外での人気は同じとは限りません。並べる場所を変えると、その違いが見えることがあります。
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